オーペア(Au Pair)
オーペアとは、留学生活の中で、各家庭に入ってベビーシッターとして働きながら
勉強をするスタイルのことです。
私がイギリスにいた時には、このスタイルで留学している人が大変多かったのを覚えています。
当時(1990年代半ば)は、主に東欧出身のオーペアが多かったです。
留学生は各家庭で部屋を与えられ、働くママの代わりに育児をやります。
働きに出る女性は、オーペアの学生に、授業料を支払う、又は賃金を支払うという形式に
なっていて、働く女性にとってはベビーシッターを低賃金で確保できるメリットがあり、
学生側は留学する費用が多少困難でも、働く代わりに授業料を支払ってもらえるということで、
働く女性と留学生の双方にメリットのある制度として、非常に人気がありました。
当時は、日本人のオーペアは認められていなかったのですが、最近では日本でもオーペア
としての留学が、一定の基準を満たしていれば、可能になったようです。
ヨーロッパには、多民族国家が多く、家庭に外国人を入れることにさほど抵抗がないので、
この制度が成り立っているのでしょう。
日本では、家庭に外国人のベビーシッターを受け入れることは考えられないと思います。
住み込みのオーペアがいることは、ヨーロッパの家庭では、自分たちの個人的な時間を
作りやすいということもあり、大変人気の高い制度です。