育児休暇(ノルウェー)
ノルウェーは、男性が世界で最も長い期間、育児休暇取得が可能な国です。
現在では10週間の育児休暇が認められていますが、12週間に延長することも審議されて
いるそうです。
12週間ということは、約3ヶ月の育児休暇取得が可能になる、ということです。
更に、2013年までに、育児休暇を14週間にする見通しだというのです。
このように、最近のノルウェーでは、短期間に随分男性育児休暇への改革が成されています。
この「男性クォータ制」(政府によって定められた男性への割り当て)をノルウェーは
世界で最初に導入した国でもあります。
この制度の目的は、男女平等を図るです。
育児=女性がするもの、という概念を打ち破るために、男性への育児の明確な割り当てを
することで、家庭内での男女平等を目指したのです。
休暇中の給与も、100%保障されるので、これを機会に男性は積極的に育児に参加する
ようになりました。
実に90%の男性が、現在ではこの育児休暇制度を利用しています。
この政策は、休暇をもらえるというメリット以外に、父親が子供の乳幼児期から密接に
関わることができるという点でも好評だということです。
男性のクォータ制に関する改革は、より男女平等に則した方向で今後も続けられると
思われます。