オランダの子供は世界一幸福!

オランダの子供は世界一幸福! その1

ユニセフの調査結果によると、2009年の報告で、子供の幸福度ナンバーワンは、
オランダということが判明しました。

つまり、オランダの子供は、世界一幸せだということです。

ではどうしてそんなに幸せなのでしょうか?

それは、教育制度と女性の雇用制度を見直すと、答えが見えてきます。

オランダでも雇用においては男女平等が成されていますが、女性にパートタイマーが
非常に多いのが特徴的です。

オランダのパートタイマーは、フルタイム同様の社会保障が得られるので、わざわざ
フルタイムになる必要はありません。

そうなると、家庭で過ごす時間が多くなり、必然的に子供と接する時間も増えるのです。

また全体の労働平均時間も、ほかの国に比べて低く、父親が子供の送り迎えをする家庭は
かなりの数になるとのことです。

家族と過ごす時間が増えることは、子供にとって、精神の安定に繋がります。

心が健康であるということは、ストレスが少ないということも意味します。

そのお陰なのか、オランダの肥満児の比率は、これまた先進国の中では極端に低いそうです。

そして、親のほうのストレスも少なく、育児休暇は有給なので、経済的な心配をしなくて
済むことが、心の安定に繋がっています。

子供の環境のためには、まず親の社会での安定を図る、そしてそのことが、子供の幸福に
直結しているのだと思われます。

オランダの子供は世界一幸福! その2

オランダの子供が幸せなのは、働く親たちが社会的に保障されているだけでなく、
子供を教育する側の配慮が、子供を幸せにしている一面があります。

まず特徴的なのは、子供が好きに時間割を組める、ということです。

入学する時期も自分次第。子供の主体性を軸に学校教育が進められていき、必要な時には
先生方が、子供の時間割の相談にも応じてくれます。

放任主義というのではなく、あくまで子供に「選択の自由」を与えているのです。

子供たちは、自分の時間割に責任を持ち、自分が勉強したいことを、自主的に勉強する
ようになります。

子供たちの時間割に問題があったり、社会人として間違っていることをすれば、先生が
厳しく指導します。

ですから、子供が主体の学校生活を、子供の能力に合わせて保ちつつ、教育を施すのが
教育する側の役目、ということになります。

そのことにより、子供が小学校を卒業できないケースも出てきます。

自分のプラン通りに勉強が進まず、落第するケースです。

しかし、子供は自分の勉強に限界を感じれば、「もう1年この小学校で頑張る」という
前向きな理由で、留年を決意することができるようです。

社会が留年に対して何一つ咎めることはありません。

この方法で、子供の学力が低下した、という報告はないそうです。

子供の主体性を重んじる教育が成果を上げ、子供を幸せにしているのは、誰の目にも
明らかでしょう。