家庭育児支援制度(フィンランド)

家庭育児支援制度(フィンランド)

北欧諸国で一番東に位置するフィンランド。

この国にも、女性が育児をしながら快適に働けるような制度があります。

しかも、育児に関しては、ほかにはないバリエーションがあるのです。

それが、「家庭育児支援制度」です。

その内容は、簡単に言うと、「働かなくても育児に対して報酬がもらえる」という制度です。

勿論、出産後、母親が保育所に子供を預けて仕事を続けることは、全く問題がありません。

しかし、育児に対する経済的不安から育児に集中できない、という人もいて、
「育児に専念したい」という人たちの不安を取り除くために、この制度が設けられました。

つまり、フィンランドには、国の政策の中で、女性たちの選択肢を更に増やしている、
ということになります。

出産した親は、育児休暇も十分にもらいながら、育休後に仕事に復帰しても、そのまま
子育てを続けても、国によって生活が保障されるのです。

女性に選択肢が増えたことで、少子化対策にもしっかり繋がっていきます。

因みに、育児休暇は、男女共に取得が可能です。

女性は産後最長3年の育児休暇が認められます。

男性も積極的に育児休暇を利用していて、産後暫く、殆どの男性が休暇を取得して育児に
参加します。

更に、いわゆるフルタイム労働から、パートタイムへのシフトも可能で、両親が働く時間帯を
ずらして、子供と過ごす時間も十分に確保できるようになっています。