女性の党・フェミニスト党誕生(スウェーデン)

女性の党・フェミニスト党誕生(スウェーデン)

スウェーデンでは、「フェミニスト・イニシアティブ」という女性の政党が
誕生しました。

2005年のことです。

元々スウェーデンをはじめとする北欧諸国は、最も男女平等化が進んでいる
国々として世界的に知られていますが、2005年にこのような、女性のための、
女性だけの党というのができたことは、少し意外な気がします。

もっと前にできていてもおかしくなかったと思われますし、男女平等化が
ここまで進んでいて、今更何を女性だけの党でやりたいのか、という感じで
受け止められてもおかしくはありません。

党の立ち上げの際、5人のキーパーソンが記者会見に挑みました。

それぞれ、シングルマザー、低所得者、活動家など様々な顔ぶれです。

党の立ち上げをしたのは、ギュードルン・シーマンという女性で、国民に絶大な
人気を誇る政治家です。

党結成当初から、現在の婚姻制度を見直し、複婚(複数の配偶者を持つ結婚)を
取り入れた新法を設けるなど、かなり過激路線を走っていました。

そのことでかえって国民が不信感を持ったのか(或いは脅威を感じたのか)、
2006年の総選挙では完敗に終わりました。

現在も地道な活動が行われているようで、今後どのように政治の中枢部に
入り込んでいくのか、注目されるところです。