パタニティ・リーブ <Paternity Leave>(イギリス)
まず、「パタニティ・リーブ」とは、英語で、「男性の育児休暇」を意味します。
女性の育児休暇は、「マタニティ・リーブ」です。
さて、パタニティ・リーブに関する改革は、ヨーロッパ諸国の中では相当遅れていて、
まだイギリスでは男性が当然の如く育児休暇を申請できないのが現状です。
しかし、今年に入り、法改正がなされました。
パタニティ・リーブを積極的に取得してもらおうと、国が男性に、最長26週間の
パタニティ・リーブを認めるようになったのです。
女性のマタニティ・リーブ取得は、既に最長52週間が認められていて、これを機に、
男性が育児に積極的に参加することを目指します。
つい最近父親になった、イギリスの現首相・キャメロン氏も、パタニティ・リーブ
取得を申請することを公言しています。
但し、マタニティ・リーブとパタニティ・リーブは、併用できません。
つまり両親揃って育児休暇するのではなく、共に育児休暇を取得するのであれば、
時期をずらさなくてはならないのです。
イギリスでは、育児休暇制度に対する改革は、まだまだ手探りなところが多く
見られます。
マタニティ・リーブとパタニティ・リーブを何故ずらして取得しなくてはならないのか、
政府が具体的なことを明言しているわけではありません。
働く男性は、育児休暇を与えられたところで、育休後の保障が十分ではないのでは?
という懐疑的な意見を持ちます。
育休中は、給与も保障されているのですが、育休明けの仕事に対して、イギリスの
両親は、まだまだ不安を抱えているようです。