自然分娩?無痛分娩?
日本の出産で一番多いのは、自然分娩です。
そして、体に何かしらのリスクを抱えている妊婦が、帝王切開や無痛分娩という
選択肢を持つという考え方が一般的です。
しかし、フランスでは、最近は、9割の女性が自然分娩より無痛分娩を選んでいる
ということです。
日本では、よく「お腹を痛めて生んだ子」という表現がありますが出産に痛みが
伴わないのであれば、そちらのほうがいいに決まっている、というのが、
フランス式の考え方です。
出産であまりに強烈な痛みを味わったために、二人目を授かることにためらいを
見せる女性も多いと聞きます。
折角丈夫な体で、二人目も検討できるというのに、トラウマに縛られて出産に
踏み切らないのは、損だ、という考え方なのです。
また、医療機関の対応が、日本とフランスでは全く異なります。
フランスでは、無痛分娩は安全だという認識のもとで、医者が積極的に
無痛分娩を勧めます。
しかし、日本では、無痛分娩だと障害児が生まれてしまう、とか、あまり有効な
手段ではない、といって、医者は自然分娩を勧めるのです。
女性は主治医を頼りにしていますから、これではフランス女性が無痛分娩を選び、
日本女性が自然分娩を選ぶのは当然といえるでしょう。
今や世界的に、無痛分娩のデータが蓄積され、その安全性が認められています。
今後出産を控えるとしたら、あなたはどちらを選びますか?