日本の常識はフランスの非常識
日本でよく言われるのは、
「母親に休日はない。1年365日、一日24時間休みなしである」
ということです。
これは筆者の話になりますが、筆者はこれを聞いたとき、「母親にはなりたくない」
と思いました。
自分の時間がなくなったら、パンクしてしまいそうな気がしてしまうのです。
しかし、「子育てオンリーはイヤだ」と明言すれば、それは我儘だと捉えられ
かねないでしょう。
何故なら、「母親は、育児に専念するもの」という常識があるからです。
しかし、実は、筆者とフランス女性の考え方は、全く一緒だということに
気付きました。
フランス女性は、「母親だけが自分のあるべき姿ではない」という意識が
根強いので、育児に専念するだけでなく、女性としての自分を決して忘れません。
自分が人生を楽しまなくちゃ、子供を幸せにできない、という考え方なのです。
だから、母親は平気で子供をどこかに預けて、パートナーと二人きりで
デートもしますし、仕事も続けます。
「育児しか選択肢がないのであれば、産まないほうがまし」という考え方の人は、
常識的な考え方の範囲に入るのです。
日本では、母親になれば、母親であることが一番の仕事になってしまいます。
フランス人は、自分の根底にあるものを決して曲げることなく、子育ても
人生の一部、程度の考えに留めています。
このフランスの常識は、逆に日本では受け入れづらいのかもしれませんね。