フランス女性にママ社会はない
フランスには、ママ社会というものがありません。
ママ社会を持たないので、ママ同士が仲良くしなければ、とか、ある種の
ママとしての仲間意識というのは、フランスには存在しないようです。
一方、日本では、まさにママだけの「社会」が成り立っています。
何故このような違いが生じるのでしょう?
それは、母親とは何であるか、という解釈の違いに、全ての理由があるように
思えます。
日本女性は、普段はお洒落や化粧が大好きで、殊に化粧となると、日中は
欠かせないもの、という認識があります。
ところがママになると、外見に対して無頓着になるので、化粧もしなくなります。
専業主婦も多いですから、子供を外で遊ばせているうちにママ同士が友達になり、
更に専業主婦には「ママ社交」の時間が多くありますから、自然にママの集合体が
出来あがり、一つの社会を形成します。
フランスでは、それぞれの家庭が、数ある選択肢の中から、
「自分たちはこうして育てていく!」
というものを選んでいきますが、どの家庭が何を選ぶかが実に様々で、仕事も
あることですし、「ママ」という集団を持つ余裕がないのだと思います。
だから、ママ同士でママの会話をすることもなく、むしろ女性たちは母になっても
女性、ファッションも「ママファッション」ではなく、子供を生んでも相変わらず
自分が一番美しく見える洋服や化粧を選んで生活するのだと思います。