国による産後ケア
フランスでは、産後の女性に対するアフターケアも国の負担で行われます。
総じて言うと、妊娠した瞬間から一定の子育て期までの医療的負担は、
そのほとんどを国が請け負ってくれる、ということです。
産後のケアというと、どんなものがあるでしょう?
医学的に言うと、下腹部から産道までの臓器の筋肉が伸びきってしまうのだ
そうです。
皆さんも聞いたことがあると思いますが、「締まりが悪くなる」という状況を
引き起こします。
それは、性的快楽を損ねるだけでなく、失禁などの尿道の問題、また子宮の
問題までも引き起こす可能性を秘めています。
フランスでは、出産で起こる二次災害的病を防ぐために、医療提供をしています。
具体的にいうと、セックスで快楽を得る部分の筋肉を引き締め直すために、
運動療法士のもとに行くことが国の負担で許可されています。
フランス人は、性的快楽というものを、人間の必然性であり、また必要である
という解釈を常識とするので、新たな病気を生み出すことの防止と、性的快楽を
取り戻すためと、両方の意味で、運動療法士の指導で筋肉を鍛え直します。
このことは、本当に普通に行われていることで、産後の女性のほとんど
(帝王切開を除く)がすることです。
恋愛やセックスにおおらかな国だからこそ、このような保障が充実しているのかも
しれません。