出生率の上昇
フランスは、この数年出産ラッシュが続き、出生率はEU諸国でもトップです。
2008年の調査では、一人当たりが出産するのは平均2.00人で、2008年の日本が
1.37人だったことを考えると、これははるかに高い数字だということがわかります。
フランスは、何故出産大国になったのでしょうか?
この理由は、何よりも「女性が安心して産み育てることができる社会」の実現に
よるものだと思います。
フランスでは、出産費用は必要ありません。
日本では莫大な金額がかかるものですが、この部分で支出が一切ないことで、
各家庭での金銭的負担がゼロになり、出産に抵抗のない社会を実現していると
いえます。
そして、出産すれば、国からお祝金がもらえ、育児手当も相当額もらえるように
なります。
また、親の収入に応じて保育料が違い、低収入の家庭ならば、ほぼ無料で
保育園に子供を預けることができるということです。
国が出産・育児にかかる費用の多くを支払ってくれることで、母親は先行きを
心配せず、安心して出産することができるというわけです。
勿論、金銭的な問題だけではありません。
産婦人科医療の充実ぶりが、日本とは桁違いです。
産婦人科関連の保障がしっかりしていれば、女性は安心できます。
国の保障、医療福祉の充実が、フランスを出産ラッシュに導いたと言えるでしょう。