スーパーモデルブーム

スーパーモデルブーム

ファッション業界は、昔から女性社会の象徴的存在であったと思います。

その中で、ファッションモデルが地位を築き始めたのは、1980年に入ってからのこと、
ちょうどヨーロッパ各国で、男女平等に関する法整備がなされるようになった頃です。

それまで、ファッションモデルは、「美人だけが取り柄の、バカがやる職業」と見なされる
傾向が強かったのですが、フランス人モデル、イネス・ド・ラ・フレサンジュが初めて
シャネルと専属契約を結んだ頃から、モデルに支払われるギャラが大幅アップし、
モデル=スター、という新たな図式が生まれました。

スーパーモデルという言葉が使われるようになったのは、90年代に入ってからのことです。

ヨーロッパでは、ナオミ・キャンベル(英)やクラウディア・シファー(独)といった
一流のモデルが「スーパーモデル」と称され、賛美されました。

彼女たちこそ、モデルという職業を、一流のプロとして、社会に認めさせた功労者なのです。

そして、スーパーモデルたちは、自らのブランドを立ち上げ、チャリティ活動に積極的に
携わり、単なるモデルという枠組みにとらわれず、私たちに女性の新しい生き方を
示してくれました。

そんな彼女たちは、現在も多くのデザイナーやカメラマンにとってのミューズであり、
現在も第一線で活躍しています。