ゲイ社会

ゲイ社会

フランス女性の中で、何も男性と恋愛する人たちばかりが地位向上を目指して
いるわけではありません。

女性には女性を愛する人、つまり、レズビアンカップル、或いは男性同士の
ゲイカップルもいて、彼らも自分たちの地位向上のために活動しています。

元々パクス法が制定されたのは、ゲイカップルの活動によるものが大変
大きかったと思われます。

そして、現在では、ゲイカップルは社会で容認されています。

しかし、大きな問題となっているのは、ゲイカップルによる「子育て」です。

フランスでは、今のところ、ゲイカップルがいかなる形でも子供を持つことは
許されていません。

同性愛者のカップルの場合、養子縁組や体外受精で子供を持つことができます。

しかし、そのどちらの道も、政府によって閉ざされています。

お気づきかとは思いますが、両親が男同士、女同士の場合、その子供はどのように
育つのでしょうか?

子供の多感さをうまくコントロールしていけるのかどうか、またその子供の倫理観は
どうなってしまうのか、その部分で同性愛者の子供への権利は懸念されています。

しかし、現実には、ゲイカップルが子供を欲しがる傾向にあるそうです。

近隣のオランダやベルギーでは、同性愛者が子供を持つ権利は認められています。

フランスはカトリック教会の影響のもと、この問題をこの先どう乗り越えていくのか、
多くの課題が残されています。