性生活を重んじるフランス社会
フランスでは、性行為を賛美し、性行為のない人生は考えられないと、
はっきり自覚しているようです。
フランス人男性はロマンティックだと聞いたことがありますが、確かに
フランスの男性は、身内の女性に対して、むしろ他人の女性以上に甘い言葉を
ささやき続けるようです。
その理由は、いつまでもロマンティックな関係でいたいから、ということも
ありますが、最終的には、魅力的な恋人をベッドの上で存分に抱きたいからです。
夫婦の関係の中で、特に性生活というのは重んじられ、そこでの生活が満たされて
いないと、二人の生活は総じてうまくいっていない、とも見做されます。
セックスという快楽は、精神安定のためには欠かせないことだというのが、
フランス人の考え方なのです。
そして、精神安定を求め、性行為をするということは、世界でも特殊なくらい
板についた考え方で、フランス人カップルは、1週間に最低2回ほどセックスの
時間を持つそうです。
誰もが、この数字は世界一だ、といいます。
ですから、良い性生活のために社会が活発に動き、婦人科医療も充実し、
女性は男性のために常にセクシーであろうとします。
日本でいう中年女性も露出度の高い洋服を着るのですが、全てはパートナーの
ためです。
このような完全なるパートナー社会があるフランスならではの、性生活に対する
独自の価値観があるのだと思います。