黒人女性ファッションの進化

フランスは多民族国家で、黒人も多くいます。

恐らく欧米の黒人女性全てに言えることですが、かつての黒人女性は、肌を
危険な手段で漂白したり、天然パーマをいかにしてまっすぐにするかにこだわり、
少しでも外見的に白人に近づこうと必死だったといいます。

しかし、そんな黒人女性に、最近は心境の変化が現れたようです。

例えばファッションは、元々白人に負けず劣らずを目指していたので、時には
巨額を費やし、気づけば白人よりずっと洗練されたお洒落を身に付けたと聞きます。

また、髪の毛も、本来の毛質を生かした髪型を模索する傾向が強まり、
黒人専門の美容院が大繁盛しているとのことです。

私たちも、黒人をイメージした時、細かい編み込みが施された髪型などを
想像しますが、扱いにくいという欠点を補うために、熱心に研究して、
ああいった髪型が生まれたのでしょう。

黒人ということが劣等感になるのではなく、当たり前の存在として受け入れ
られるようになった今、黒人としてのアイデンティティを強く持ち、独自の
スタイルを模索し始めたようです。

そういえば、かつて韓国では、白人っぽい顔にする整形手術が流行っていましたが、
今は同じ整形でも、韓国人らしさを追及した美顔が流行るようになったと聞きました。

黒人の外見に対する意識の変化は、世界的に見ても、自分の個性を大切にできる
時代になった、その象徴といえるような気がします。