タルヤ・ハロネン（フィンランド）

タルヤ・ハロネン氏（Tarja Kaarina Halonen, 1943年12月24日生, フィンランド大統領）は、今年で在任11年目を迎える、フィンランドの現職大統領です。

日本で、一部ではお笑い芸人の近藤春菜さんに似ているとも言われているそうですが、実際にハロネン氏は、人懐っこい笑顔を持った、素敵な女性という印象です。

ハロネン氏は、ヘルシンキ大学で法律を学び、法学修士を取得して政界入りしました。

政治家としての活動は、今も昔も人権問題がメインです。

同性愛団体の代表をしていた時期もあり、女性の人権問題に対しても積極的な発言を繰り返してきました。

ハロネン氏が大統領選に出馬した理由は、単に野心からだけではなく、
「女性が大統領になることで、男女平等を実現する」という目的があってのこと
だったそうです。

キリスト教徒が多い国フィンランドという中で、その発言内容はかなり際どく、
キリスト教社会にマイナスな影響をもたらすのではないかという懸念もありましたが、
大統領としての統率力は正しく評価され、また権威主義的なところは全くなく、
国民の多くはハロネン氏に親しみを感じているようです。

ハロネン氏には「ムーミン・ママ」という別名もあります。

ハロネン氏の任期満了は2012年で、その後は大統領職からは退く意向を
示しています。

これからは、別の立場から引き続き人権問題に取り組んでいくものと思われます。